【注目記事】大麻を日本で1番わかりやすく解説!【大麻初心者向け】

大麻は体に悪い説を徹底検証してみた。過度な安心は禁物?

COLUMN
JAPANABIS > COLUMN > 大麻は体に悪い説を徹底検証してみた。過度な安心は禁物?
name
Tくん

大麻って体に悪いの?

name
Cちゃん

そもそも大麻は体にどのような影響を与えるの?

本記事では読者の上記のような疑問を解決していきます。

世界では医療用大麻と嗜好用大麻などが解禁されはじめています。

近年は大麻の有用性が研究によって明かされ、ネガティブな印象を払拭しつつある大麻。

現在も日本人は大麻に過剰なほどネガティブな印象を抱いていますが、実は歴史を振り返ると今では大麻解禁国の代表であるアメリカでも「大麻は麻薬だから体に悪い」と考えられていた過去があります。

世界が大麻解禁に踏み出したからといって、大麻が絶対に安全だと盲目的に考えるのも良くないです

本記事ではこれまで行われた研究を参考に、「大麻が体に悪い」と言われる理由を検証していきたいと思います。

大麻が体に悪いと言われる3つの影響を検証

大麻には「カンナビノイド」という化学物質が含まれており、このカンナビノイドが脳の受容体に作用することによって身体に様々な影響を与えます。

特に知られているカンナビノイドはTHCとCBDの2つです。

CBDは美容・健康効果が期待される成分で身体に良いイメージを持たれている一方、THCは「ハイになる」精神活性作用があり、「大麻は体に悪い」と言われる根拠になる傾向があります。

ではさっそく、「脳」、「心臓」、「精神」の3つに分けて大麻の影響を検証していきましょう。

脳への影響

米国国立薬物乱用研究所は大麻が脳に長期的もしくは永久的な影響を与える可能性を指摘しています。

そのため、大麻を日常的に常習することは考え直したいところです。

しかし、これはあくまでも可能性にすぎません。

なぜなら、大麻が脳に与える研究にはラットが使われることが多いからです。

実験用ラットは人間の代用として使われますが、やはり人間とは大きく異なるため、過信することはできません。

実際に、人間の脳構造に対する大麻の影響を調べた画像研究では「大麻を使用するときとそうではない人の脳には構造的な違いがない」という研究も発表されています。

参考:NIH[What are marijuana’s  long -term effects on the brain?]

2016年6月に大阪大学大学院分子神経科学の木村文隆助教授率いる研究グループが「大麻や危険ドラッグが脳に悪影響を与える科学的根拠を発見した」という研究結果が発表されました。

参考:大阪大学[世界初!大麻が脳に悪影響を与えることを科学的に証明]

しかし、この研究では天然の大麻草から取れるTHCではなく、化学合成されたTHCを生後1週間未満のネズミに大量投与していることから、人間の脳にも悪い影響があるとは言えないのではないでしょうか?

大麻が言語機能、認知機能、記憶機能に悪影響を与えると断定している研究はまだないため、これからの研究に期待したいところです。

心臓への影響

大麻の長期的使用が心臓にどのような影響を与えるのかも不透明な部分が多いとされています。

大麻には血管拡張作用があり、大麻を吸った直後は心拍数が上昇します。

そのため、「心臓がバクバクする」といった急性の効果が表れることありますが、あくまで短期的な症状です。

しかし、心臓系の疾患を持っている場合やお年寄りの場合は大麻の血管拡張作用で命の危険があるため、使用は控えた方が良いでしょう。

大麻の心臓に与える研究で有名なのは、イギリス・ニューハム大学病院の心臓専門医モハメッド・カンジ氏率いる研究グループによる研究です。

この研究では、「大麻を常用する人は初期の心機能障害の兆候が見られる傾向がある」と報告されています。

参考:INVERSE[FREQUENT MARIJUANA USE COULD LITERALLY CHANGE A PERSON’S HEART]

しかし、研究対象の96%が白人であり、大麻の使用状況も自己申告制、喫煙や糖尿病などの持病の可能性も除外していないため、信頼度に疑問が残るものとなっています。

精神への影響

日本人は「大麻=麻薬」と考えているため、大麻が精神に悪影響を与えると盲目的に信じている人が多いですが、実は大麻が精神に与える悪影響を断定した研究はまだありません。

たとえば、日本でよく言われる「大麻精神病」も国際的に定義された実態のある病気ではなく、あくまで仮説の病気として考えられています。

多くの心理学者が大麻が精神に与える影響を研究してきましたが、「大麻よりも環境要因の方が精神に悪影響を与えるリスクを正確に予測できる」という結論を出してます。

参考:ScienceDirect[The association  between cannabis use and anxiety disorders: Results from a population-based representative  sample]

参考:JAMA Network[Cannabis Use and Risk of Psychiatric Disorders  Prospective Evidence From a US  National Longitudinal Study]

しかし近年は、改良によりTHC濃度が極端に高い大麻が出回っているため、大麻が精神に及ぼす研究は加速しています。

現時点でも「THC濃度が高い大麻を常用した場合は、統合失調症や妄想性障害などの精神疾患と強く関連する」と認められているため、高濃度THCの大麻には注意が必要なのは間違いありません。

参考:THE LANCET Psychiatry[The contribution  of cannabis use  to variation in the incidence  of psychotic disorder across Europe(EU-GEI):a multicentre case-control study]

10代の大麻摂取は特に体に悪い影響を与えるのは間違いない

大麻と健康に関する研究でもっとも信頼できるのは「大麻が10代に与える悪影響」です。

10代は脳がまだ発達段階のため、大麻の脳に対する影響が強く出てしまうことが研究で分かっています。

アルコールと比較される大麻ですが、「10代の大麻使用はアルコールよりも認知機能の発達に悪影響を与える」という報告もあります。

そのため、大麻解禁を行う各国では10代に大麻が渡らないように厳しい年齢制限が設けられています。

10代の大麻使用による悪影響は次のようなものが報告されています。

うつ病や統合失調症などの精神疾患リスクが高まる

1500人の14〜15歳の学生を対象の7年間に及ぶオーストラリアの追跡研究では、大麻を常用していた学生はそうでない学生に比べてうつ病や不安障害など精神疾患にかかる確率が5倍ということが分かりました。

また、大麻を10代の間に使用した場合、統合失調症の発症リスクが高まる可能性も示唆されています。10代の間の大麻使用と成人後の精神疾患の発症は明らかな関連性が非常に高いです。

参考:RC PSYCH[大麻とこころの健康]

脳にダメージを与え知能が低下させる

10代の大麻使用は成人後の知能にも大きな影響を及ぼすとされています。

アメリカで行われた研究では、成人後に大麻を使用した場合は知能の低下が確認できない一方、10代で大麻の使用を始めて、20歳や30歳まで継続的に使用した場合は、知能に著しい低下が見られると発表されています。

また、大麻の常用は脳内のドーパミン分泌量を低レベルにする可能性もあり、10代の大麻常用は学習能力の向上を阻害しうるため、学業にも大きな悪影響を及ぼします。

参考:NIH[Dr. Madeline Meier]

大麻に依存するリスクが上がる

10代の大麻使用は依存症になるリスクが高いことも知っておくべきでしょう。

大麻はタバコ、コカインやアルコールなどに比べて依存性のリスクが低いと言われています。

過去の統計によると、タバコは32%、ヘロインは23%、コカインは17%、アルコールは15%の確率で依存する一方で、大麻使用の場合は全体の9%しか依存症になりませんでした。

参考:The Atlantic[Is Marijuana More Addictive Than Alcohol?]

しかし、10代のうちから大麻を使用したケースでは依存症になる確率が17%に上昇しています。

また、10代の大麻使用は他の薬物の使用につながりやすい傾向があることも指摘されているため、10代は絶対に手を出してはいけません。

参考:NIH[Is marijuana addictive?]

まとめ:「大麻は体に悪い」と断言する研究はないが過度な安心は禁物

大麻と健康に関する研究はまだ発展段階であり、ハッキリとした結論が出るのは先になるでしょう。

現時点までの研究のほとんどが憶測であるため、「大麻は体に悪い」と断定することはできません。

しかし、近年の大麻は昔に比べてTHC濃度が高いため、過度な安心は禁物です。

THCが高ければ高いほど作用が強いため、体に負担がかかってしまいます。

また、10代の大麻使用が体に悪い影響を及ぼすのも明らかです。

そのため、10代が安易に大麻を試す機会が増えてきている今、大麻に対する正しい知識を持った大人が啓蒙してあげることが非常に大切だと思います。

本記事では大麻の悪い部分について解説してきましたが、反対に日本でも合法なCBDという大麻の成分を使用した商品もあります。

興味がある方は以下の記事も併せてご覧ください。

本記事が大麻を再考する機会になれば幸いです。

JAPANABIS編集部

JAPANABIS編集部

投稿一覧

JAPANABIS編集部です!大麻の知識、大麻の歴史、大麻の使用方法、世界の大麻情報を発信していきます。

AUTHOR