【注目記事】大麻を日本で1番わかりやすく解説!【大麻初心者向け】

大麻に依存性はあるのか?世界の大麻研究事情

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Tくん

よく、大麻には依存性があるって言うよね

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Cちゃん

本当に大麻には依存性があるの?

テレビやニュースなどでは、よく大麻の危険性や中毒性について取り沙汰されています。

特に最近では有名人が大麻所持などで検挙されたニュースがよく話題になり、これまで大麻について殆ど知らなかった人も、多かれ少なかれ大麻に関する情報に触れるきっかけが増えました。

こうした大麻関連の報道でよく言及されるのが大麻の依存性で、一般的には大麻の依存性は極めて高く、一度使用しただけで中毒になる、といった意見をよく見かけます。

ですが、大麻の依存性については海外で様々な研究がされており、一説では大麻はアルコールやニコチンよりも依存性が低いと述べた研究もあり、改めて常識を捉え直す必要があります。

今回は、世間一般で語られる大麻の依存性の真偽について、具体的なデータや研究事例などを参照しつつ解説していきます。

大麻に依存性はあるの?

大麻に依存性が無いと聞くと、大抵の方は疑問に感じると思います。

メディアや教育、また公的機関などは往々にして大麻の依存性を危険視しているにも関わらず、大麻に依存性がないという主張は事実に反しているように見えます。

しかし、こうした報道や教育で語られる大麻についての情報は事実性が低く、そのせいで大麻に対して誤ったイメージを持ってしまいがちです。

話題になりがちな大麻の依存性

よく話題になる大麻の悪影響として、例えば使用すると人格が豹変したり、怒りっぽくなったり、うつ状態や無気力になる、などが挙げられます。

しかし、これらの情報には他のドラッグの作用をごちゃ混ぜにして語っているケースがあるなど、真偽が定かでないのが特徴です。

特に話題になりやすいのが大麻の依存性で、これについては日本では誤解されており、そのせいで大麻について正しく理解しにくいという課題があります。

ですが、海外では多くの国で大麻合法化が進んでおり、特に医療目的で大麻を活用する国は毎年出てきています。

こうしたグローバルな時流から取り残されないためにも、大麻について正しく理解する必要があります。

そのためには、大麻について大きな誤解の原因となる依存性について知る必要がありますが、その前段階として、まずは依存という症状について簡単に知っておきましょう。

依存には2種類ある

依存という状態は2つあり、身体的な依存と、精神的な依存があります。

身体的依存とは、身体が特定の物質に対して中毒になった状態のことで、一旦その物質が身体から抜けると、本当は身体がクリーンになったにも関わらず、その状態が異常であるかのように感じます。

代表例がニコチンで、これは極めて強い身体的依存性があります。元々、ニコチンは脳内で分泌される体内成分で、ドーパミンの放出に関連しています。

しかし、タバコに含まれるニコチンは体内で分泌されるニコチンよりも遥かに協力で、それによって脳内のニコチン受容体の構造が変わってしまいます。

このため、喫煙が常習化すると体内で生産されるニコチンのみでは足りない状態になるため、禁煙するとニコチン受容体が欠乏状態になります。

禁煙するとイライラしたり、眠気や不快感などを感じるのはこのためです。

もう一つの精神的依存とは、特定の物質や行為、刺激に対して精神がバランスを崩した状態で、例えばギャンブルやゲーム、買い物や性行為などは精神的依存しやすい例です。

精神的依存には身体的依存のような肉体的苦痛は伴いませんが、離脱症状として喜びの感情を失って無気力になる、強い不安や不快感などが挙げられます。

大麻の依存性は極めて低い?

上記で、大麻の依存性は極めて低いと述べましたが、ここでいう依存とは基本的に身体的依存を指す場合が大半です。

大麻には身体的依存性が殆ど無いことが様々な研究で分かっており、そのため大麻を常用していた人がある日突然やめても、イライラや幻覚などの身体的な離脱症状は基本的にありません。

しかし、精神的な依存に関しては、依存性が全くないとは言い切れないという側面があります。

例えば精神疾患を抱えた人などの場合、大麻に対して精神的に依存してしまい、大量の大麻を乱用することで様々な悪影響が出るケースがあります。

医療大麻が合法化された国では、大麻がうつ病の治療薬として処方されていますが、これは医師の判断のもと適切にコントロールすることで、乱用や依存のリスクを抑えています。

他のドラッグと比べた場合

大麻の危険性について考える際、他のドラッグと比較するのが最も分かりやすいでしょう。

ここでいうドラッグには、覚せい剤や幻覚剤などの違法ドラッグに加えて、アルコールやニコチンなどの合法物質も含まれます。

酩酊感などの向精神作用がある物質は合法・非合法であれ、基本的にドラッグに分類されます。

大麻と他のドラッグとを比べてみる

様々なドラッグの危険性を調べた事例として、1998年に発表された調査報告が挙げられます。

この調査を主導したのはベルナール・クシュネルというフランス人で、同氏は国境なき医師団の設立者としても知られる医師・政治家です。

クシュネル氏は、一般に流通している様々なドラッグを調査し、それらを依存性と神経毒性の2つの観点から危険性をランク付けしました。

様々なドラッグをランク分け

この報告で調査対象となったドラッグは、ヘロイン、コカイン、アルコール、タバコ、幻覚剤、合法の精神薬、そして大麻です。

調査では、それぞれのドラッグを最も危険性の高いクラス、中間クラス、最も危険性が低いクラスの3つに分類しました。

最も危険性が高いドラッグには、

  • コカイン
  • ヘロイン
  • アルコール

の3つが当てはまります。

前者2つは依存性や致死性が極めて高いハードドラッグとして知られていますが、合法のアルコールも極めて危険性が高いと主張しています。

そして、中間クラスには

  • 幻覚剤(LSDやマジックマッシュルームなど)
  • ベンゾジアゼピン(鎮静薬。不眠や吐き気などの様々な副作用を伴う)
  • タバコ

の3つが当てはまります。

ニコチンはアルコールよりも身体的依存性が高いですが、この調査でいう危険性とは依存性と神経毒性から判断したものなので、依存性が高い=最も危険、という訳ではありません。

そして大麻はどうかと言うと、最も危険性が低いクラスに分類しています。

報告では、

(大麻は)神経解剖学的、脳科学的、行動学的見地から、神経毒性を持たない。

と述べており、またクシュネル氏自身も、

アルコールやコカインとは対照的に、大麻の神経毒性は立証できない。

と結論づけています。

この他、大麻の危険性を調査した例として、1994年にアメリカ精神医学会が出版したDSM-IV(精神障害の診断と統計マニュアル)が挙げられます。

同書では、大麻の依存性を完全には否定せず、特定の人は大麻に依存して強迫的に使用すると述べています。

しかし、一般的には大麻に身体的な依存性はなく、離脱症状についても信頼性のある報告はないと述べています。

大麻が合法化された理由

このように、大麻の依存性は全く無いとは言い切れないものの、他のドラッグと比べると著しく低リスクであり、このことが大麻合法化の理由の一つになっています。

米国やカナダ、欧州などの一部の国では、一般人でもある程度の量まで大麻の使用が認可されていて、娯楽やレクリエーションなどの目的で使用できます。

何故これらの国で大麻が合法化されたかというと、それは危険性の高いハードドラッグが既に国内でまん延し過ぎていた、という事情が挙げられます。

また、これらの国では大麻が違法扱いだった頃から既に大麻がまん延しており、規制が機能しなかったという事情もあります。

このため、あえて危険性の低い大麻を合法化することで、ハードドラッグに手を出す人の数を減らすことや、また大麻を合法化することで大麻所持などで逮捕される人の数を減らそうという目的があります。

大麻に依存性は殆どない?

多くの研究で、大麻の依存性や危険性の低さが証明されていますが、もちろん大麻と言えども100%安全ではありません。

以下では、大麻依存によって起きる様々な悪影響について触れつつ、依存のリスクを減らすための方法について考えていきます。

「大麻には強い依存性がある」はホント?

日本の報道では、大麻には極めて高い依存性があると言われていますが、国内で報道される大麻についての情報には真偽混ざっており、正確性を欠くケースが多々あります。

例えば、大麻を吸うと怒りっぽくなる、人格が豹変するといった言説は真実性が乏しく、むしろ実際は大麻を吸うとリラックスして怒りや不安の感情が抑制されるので、海外では大麻が精神薬として処方されています。

どうして、日本で真実性の低い情報が広まったのか。

それはおそらく、こうした情報は基本的に麻薬中毒者の証言に基づいていると考えられ、こうした中毒者は大麻以外にも覚せい剤などの他のドラッグを常用しているのが特徴です。

そのため、中毒者は様々なドラッグの作用をごちゃ混ぜにして語っている可能性や、もしくはドラッグの作用を誇張して述べることで、「自分はドラッグのせいでおかしくなった」と主張して罪を減刑しようと意図している可能性があります。

依存性がないとは言い切れない

そして、厚生労働省などが主張する「大麻を吸うと無気力になる」という言説は、ある程度事実と言えます。大量の大麻を四六時中吸っている状態、つまり乱用すると精神的に依存しやすくなります。

こうした乱用が続くと無気力になり、思考力が低下して物事への関心を失い、何もしたくない状態になり、一般的に「無気力症候群」と言います。

このため、大麻といえども適度な量に抑えたり、適切なコントロールがあってこそ、初めて多くの人が大麻を通してストレス解消や生活クオリティの向上などのメリットを享受できると言えます。

適切なコントロールが必要

大麻が合法な国では、個人が所持できる量が制限されているため、大量の大麻を乱用するリスクを抑えるように政府や公的機関がコントロールしています。

しかし、日本のような大麻違法国では、望めば違法行為を通して大麻がいくらでも手に入る環境であるため、使用者の中には乱用や依存するケースがあります。

こうした、大麻によって健康を損なうリスクや、乱用者を生み出さないようにするためには、非犯罪化や罰則の軽減などの規制緩和によって、大麻の流通を公的にコントロールするのが最善だと思いますが、それが日本で行われるかどうかはわかりません。

まとめ:正しく使えば、大麻に依存性は殆どない

大麻と言うと、真っ先に思いつくのが「中毒性の高いドラッグ」というイメージですが、様々な研究によって大麻の危険性の低さが証明されています。

こうした大麻の安全性が分かるにつれて、医療での大麻の活用やレクリエーション目的で大麻が合法化されるなど、大麻が持つポジティブな側面が世界的に知られつつあります。

しかし、こうした大麻のメリットは、合法で安全な環境で使用すればこそ得られるもので、大麻が違法な国では乱用者や中毒者を生み出すリスクがあります。

こうした、大麻のメリットと危険性について理解することで、より大麻の正しい扱い方が見えてくると思います。

本記事が大麻を再考する機会になれば幸いです。

JAPANABIS編集部

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