【注目記事】大麻を日本で1番わかりやすく解説!【大麻初心者向け】

絶対に知っておきたい大麻の4つの歴史!【世界を旅するハーブ】

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Tくん

昔の人は大麻をどうやって使っていたの?

name
Cちゃん

大麻はどこからどうやって世界に広がったの?

本記事ではこのような疑問を解説します。

大麻には非常に長い歴史があることは意外にも知られていません。

例えば、医療用大麻は今に始まったことではなく、古代から言い伝えられてきました。

現在では州によって大麻解禁を行うアメリカはずっと大麻に寛大だったわけではなく、「大麻は麻薬で危ないものだ」と考えられていた歴史もあります。

のように、大麻は今日の解禁の流れにたどり着くまで長い歴史を辿ってきた植物です。

そこで本記事では、大麻の長い歴史を4つに分けて解説していきます。

大麻の歴史①世界で初めて大麻使用を言及した古代中国

「大麻の歴史はヨーロッパやアメリカで始まったのではないの?」

と考える方もいますが、実は大麻の歴史は紀元前4000年前の古代の東アジアから始まったと言われています。

その代表的国家は中国です。

古代中国では大麻は便秘薬、鎮咳薬、潤燥薬

中国は大麻の薬効を活用した世界で初めて国と言われています。

古代中国では大麻は便秘薬として活用されていました。

子供、妊婦やお年寄りなど体が消耗しやすい人はもちろん、大きな病気で便通がひどくなった病人にも使われました。

そのほかにも、咳を抑える鎮咳薬や乾燥状態に潤いを与える潤燥薬として大麻は広く使用されていたのです。

中国最古の生薬書『神農本草経』では大麻は最高ランクの上品に分類

古代中国ではその薬効から大麻を生薬として高く位置づけられています。

中国最古の生薬書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう』には、大麻は麻賁 (まふん)の名で記載されており、上品、中品、下品の3段階中トップクラスの上品に入っています。

神農本草経上品(上薬):体を軽くして元気が出るかつ無毒なので長期服用しても問題ない

中品(中薬):病気を予防し弱った体を強くするが使い方次第で毒になる

下品(下薬):病気を治すが毒が多いので長期服用はいけない

古代中国の人々は大麻を無毒とみなし、積極的に服用していました。

古代中国でも人々は「ハイ」になっていた?

古代中国の人々は大麻の「ハイ」になる精神活性作用も使っていたことが近年明らかになりました。

中国西部にある古代墓地の出土品をリサーチしたところ、2500年前から古代中国の人々が大麻草を燃やしてハイになっていた証拠が発見されてました。

あくまで研究チームの憶測ですが、古代中国の人々は埋葬儀式の一環として、神様または死者との交信するために大麻でハイになっていたようです。

古代中国の人々も、現代人のように大麻でハイになっていたとは驚きですね。

大麻の歴史②大麻はアジアから世界へ

古代中国を中心に、日本や朝鮮半島など東アジアで生まれた大麻文化はやがて世界へ広がっていきます。

インド、アラブ世界、ヨーロッパに大麻が流入していきます。

インドでは大麻は「不安から解放するためのハーブ」だった

インドには『ヴェーダ』と呼ばれるバラモン教とヒンドゥー教の聖典があります。

ヴェーダは紀元前1000年頃から紀元前500年頃にかけてインドで編纂された神聖な書物ですが、この聖典では大麻は神聖な植物のひとつとされ、「大麻草には守護天使が棲んでいる」「大麻草は幸福の源、喜びを与える者、人間が恐怖心を失い喜びを得るために与えられた解放者である」と書かれています。

ちなみに、ヒンドゥー教の神様であるシヴァの大好物も大麻草であると言われており、インドと大麻は宗教的にも根強い関係性を築いています。

アラブ世界でも大麻は例外的な嗜好品として流行った

大麻はエジプトやトルコなどのアラブ世界でも流行りました。

アラブ世界では『ハシシ』と呼ばれるTHCなどの大麻成分が高めな大麻製品が登場し、イスラム教徒はハイになるためにハシシを吸ったと言われています。

イスラム教徒の聖典『コーラン』ではアルコール摂取が禁止していますが、大麻に関する記述はないため、イスラム教徒は娯楽目的で大麻を嗜みました。

アラブ世界でも医療用大麻は使われており、紀元前1550年頃に書かれた古代エジプト医学パピルス『エーベルス・パピルス』には「大麻は炎症に有効である」と記載されています。

ドラッグ好きだったスキタイ人がヨーロッパに持ち込んだ

東アジアから生まれた大麻文化がアラブ世界を経てヨーロッパまでたどり着きました。

大麻をヨーロッパに持ち込んだ民族は『スキタイ人』と呼ばれる中央アジアの遊牧民であり、スキタイ人はロシアとウクライナに大麻を持ち込んだようです。

古代ギリシャの歴史家であるヘロドトスは著作『歴史』でスキタイ人が大麻を吸ってハイになっている描写を書いていることは有名です。

実際に、2015年にロシア南部で発掘されたスキタイ人のバケツ型の黄金の器に、大麻成分が残っていることが明らかになっています。

大麻の歴史③「大麻=邪悪な植物」と認識していたアメリカ

現在は大麻解禁国としてのイメージが強いアメリカですが、アメリカには1990年代はじめまでは嗜好品として大麻を吸う文化はほとんど存在していませんでした。

それまで産業・医療目的での使用が中心だったアメリカにハイになる文化を持ち込んだのはメキシコ人です。

アメリカに大麻を持ち込んだメキシコ系移民に対する人種差別が加速

1910年に起こったメキシコ革命により、アメリカに大量のメキシコ人が流入。

メキシコではすでに大麻でハイになる文化があったため、メキシコ系移民はアメリカでも嗜好品として大麻を楽しむようになり、アメリカにも嗜好目的の大麻使用が一気に広がりました。

しかし、自国民の中には「英語ではなくスペイン語で話し、大麻を吸ってハイになるメキシコ人」に恐怖と偏見を抱くようになり、メキシコ系移民への人種差別が加速。

1930年の世界恐慌による失業者増加もあり、自国民のメキシコ系移民に対する人種差別意識はさらに強まり、「大麻使用=犯罪者がやること」という認識が出来上がります。

そして、1931年までには29の州で大麻が非合法化されてました。

専門家の意見を無視して作られたマリファナ税法

1937年にはアメリカ全土で大麻の所持を厳しく規制する『マリファナ税法』を制定。

マリファナ税法により、個人の大麻所持は犯罪行為になり、全ての大麻製品の販売、所持そして譲渡に重い税金が課されることに。

政府は「大麻は中毒性になる可能性が低い」「大麻には医療品として効果的だ」などといった専門家の意見を無視してマリファナ税法を制定したことは有名な話です。

実質的には、医療用大麻や産業大麻は依然合法だったのですが、重い税金が課せられたため、人々は一気に大麻にアクセスできなくなってしまったのです。

大麻はヘロインやLSDなどと同レベルであるとした規制物質法の制定

現在も「大麻は麻薬か?」という議論が盛んな要因である『規制物質法』も1970年に制定された法律です。

規制物質法では、大麻は「ヘロイン、エクスタシーやLSDなどと同レベルの危険性があり、乱用や依存の可能性が高く、医療用途の使用に不適」としています。

大麻解禁国として代表的なアメリカは、州レベルでは合法化や非犯罪化が進みますが、国家レベルの連邦法では大麻はいまだ違法なのは規制物質法があるためです。

アメリカの政策は日本の大麻文化にも大きく影響しました。

大麻の歴史④.世界で大麻解禁が始まる

アメリカ政府が規制物質法を制定したわずか2年後の1972年、大麻に関わる法律の再検討が早くも始まりました。

1970年代を通して、アメリカは11の州で少量の大麻所持を非犯罪化し、大半の州が罰則を緩和しています。

1996年にはアメリカの一部の州で医療用大麻は合法化され、2012年には嗜好用大麻も非犯罪化する州が登場。

世界で大麻解禁の流れが徐々に見え始めます。

医療用大麻の分野で最先端を走るイスラエルは2007年に医療用大麻合法化

イスラエルは医療用大麻研究の代表的な国家であり、1960年代からすでに大麻の医療的価値の追求が始まっています。

イスラエルの医療用大麻研究の権威であるヘブライ大学のラファエル・メコーラム教授(Raphael Mechoulam)は大麻が違法であった1960年代から研究をスタートし、大麻の主成分であるTHCとCBDの仕組みを世界で初めての解明に成功し、医療用大麻の未来を切り開きました。

イスラエルでは2007年に医療大麻の合法化が実現。

2017年に大麻使用率はアメリカ・ヨーロッパ諸国を抜いて世界トップであり、政府が直接的に医療大麻の臨床実験に関与する世界初の国家になりました。

2013年世界で初めて嗜好用大麻を合法化したウルグアイ

世界で初めて嗜好用大麻の使用を合法化した国はウルグアイになります。

2013年に政府の監視下の元、大麻草の生産から販売まで行えるようになり、2019年時点ではウルグアイ全土に17店舗の薬局で嗜好品大麻を購入できます。

全国でたった17店舗の薬局でしか嗜好用大麻を販売していない理由はいくつかあります。

ウルグアイの嗜好用大麻の合法化は「国際条約に違反する」として、特にアメリカから非難を受けているため、そしてアメリカとの関係性の悪化により、大麻に関するアメリカの厳しい金融法の影響を受けているためです。

しかし、2018年にはカナダが国家レベルで嗜好用大麻合法化を実現するなどウルグアイは確実に世界に影響を与えています。

ついに東アジアでも!医療用大麻を合法化した韓国

東アジアでは韓国が2018年に医療用大麻を合法化が実現。

これにより、ガン、てんかんやパーキンソン病などに苦しむ患者は、医療用大麻に合法的にアクセスできるようになりました。

韓国にも日本同様に、古くから豊かな大麻文化がありましたが、1976年に『大麻統制法』が制定されたことにより、大麻産業は厳しい規制対象になり、個人の大麻所持・使用に違法になりました。

政府によるネガティブキャンペーンの過去があるため、医療用大麻が合法化になった現在でも、「大麻=麻薬」と考える韓国人も多いようです。

まだまだ韓国の医療用大麻は価格的にもアクセスしにくいため、韓国カンナビノイド協会(KCA)は医療用大麻のコスト軽減のために大麻草の国内生産の許可を求め活動しています。

世界の大麻解禁事情はこちらの記事が参考になります。

まとめ:これまでの歴史で大麻が禁止されているのはここ100年だけ

歴史を振り返ってみると、大麻が違法になったのはここ100年だけのことで、人類が大麻が活用した歴史の方が圧倒的に長いです。

大麻にはハイになる以外にも様々な使い方があるにもかかわらず、禁止の方向に向かったのは世界にとって大きな損失だったのではないでしょうか?

現在では大麻の価値が見直され、産業用大麻はもちろん医療用大麻が再び人類を助けています。

一度は大麻撲滅に舵を取ったアメリカも失敗に学び、大麻解禁国になりました。

韓国でも大麻を一括りで考えることをやめ、医療用大麻を合法化しています。

日本も大麻の長い歴史を学び直すときが来ているのではないでしょうか?

「大麻は危ないものだ!」と反射的に考えてしまう方には以下の記事がオススメです。

本記事が大麻を再考する機会になれば幸いです。

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