【注目記事】大麻を日本で1番わかりやすく解説!【大麻初心者向け】

大麻に中毒性はある?大麻中毒のメカニズムを解説!

COLUMN
JAPANABIS > COLUMN > 大麻に中毒性はある?大麻中毒のメカニズムを解説!
name
Cちゃん

大麻は中毒性があるっていう人もいるけど、本当はどうなの?

name
Tくん

でもアルコールみたいに、誰でも中毒になるわけではないんでしょ?

本記事では読者のこのような疑問を解決します。

大麻はアルコールやタバコより中毒性が低いとする研究もありますが、学校教育では大麻を含む薬物全般は強い中毒性があると習ったはずです。

そのため「実際のところ」どっちなの?と思っている方もいるかもしれません。

そこでこのページでは以下のことを解説します。

  • 中毒になりやすい人
  • 合法化と中毒性
  • 他の薬との代替可能性
  • 耐性の獲得
  • 禁断症状
  • 中毒のサイクル

巷の大麻に関する記事では、「大麻を吸っている知り合いに中毒者はいないし、中毒にならない」「アルコールやタバコより中毒性が少ないから問題ない」というレベルの議論が多いため、本記事では月間2億人に読まれているアメリカの健康情報誌に基づいて、大麻の中毒性について解説していきます。

誰がどうして中毒になるのか

中毒になってしまうかどうかを決める大きな要因は【遺伝子】だと、カリフォルニア州ラファイエットにあるニューリーフトリートメントセンターのメディカルディレクターであるアレックスタルカップ博士は言います。

別の家庭で育てられた一卵性双生児の片方が中毒を発症すると、もう片方も中毒を発症する可能性が高いですが、別の家庭で育った二卵性双生児にはこのような傾向は見られません。(1つの卵に1つの精子が受精した後で、受精卵が分裂することによって生まれる一卵性双生児は、ほぼ100%同じ遺伝子情報を持ちます)

しかし家族の絆によって中毒になってしまうのを避けることができます。

中毒になるかどうかは、本人の行動を見守り、正しい行動を促す人がいるかどうかに大きな影響を受けます。

中毒になるかどうかは人との繋がりと大きな関係があります。

家族がいて、仕事があり、友人などと繋がりを持っている人は、そうでない人と比べると中毒になる可能性は低いです。

また中毒にならない人は、より多くの幸福を感じるための選択肢を持ちます。ほとんどの人は、様々な方法で幸福を感じることが可能です。

しかし、中毒になってしまう人は幸福を感じるための方法が限られています。

家族関係が上手くいっていなかったり、精神的に不安定で友人関係を築くことができなかったりして、幸福を感じる方法が人よりも少ない人は、大麻や薬物をより魅力的だと感じ、中毒になってしまう可能性が高いです。

遺伝と環境的要因に左右される精神衛生状態は、その人が中毒になるかどうかを決定する大きな要因となります。

精神衛生は中毒の非常に大きなリスク要因になると、スタルカップ博士は言います。

薬物は精神的問題を抱えている人にとって、最初のうちは有効です。

もし不安を抱えているのであれば、薬物を使用したり、ビールを飲めば、魔法のように不安は消えてしまいます。

しかしその後、耐性がついてしまいます。

スタルカップ博士によれば、クリニックに来ている大麻中毒者の50-60%はうつ病や、不安障害、PTSD、統合失調症のようなものを患っているようです。

大麻はこれらの病気を患っている人に有効です。

精神的な負担を軽減することで、うつ病の人にとって世界をより興味深くし、不安を減らし、夢を見させなくすることで、PTSDで悪夢を見る人を助けます。

合法化と中毒性

現在アメリカでは31の州とコロンビア特別区で大麻を何らかの形で合法化する法律があります。実際10の州とコロンビア特別区では、大麻を嗜好目的で使用することを合法化しています。

医療目的で大麻を利用することに関する近年の研究がいくつもあります。

ある研究では、医療用大麻が発作や化学療法誘発性の発作を和らげるそうです。

2017年の研究によると、成人のがん患者の吐き気やその他の症状を緩和するのに、大麻を利用しているといいます。

2014年の研究ではてんかんの患者がその発作を和らげるために、大麻を利用していると報告しています。

他にも大麻を合法化することで、オピオイド(麻薬性鎮痛薬)やアルコール、その他の薬品などの誤用を減らすことができるとする研究も存在します。

しかし一方で、大麻を心臓病やつわりの患者が使用することに対する警告を行う研究も発表されています。

さらにこれまで小児科医は、大麻の使用が25歳未満の脳機能に悪影響を及ぼす可能性があると主張してきました。

また大麻の効能の問題もあります。

アメリカの国立薬物研究所によると、1990年に押収された大麻のサンプルのTHC含有率は4%だったのに対し、2014年には12%にまで上昇しています。

こういった状況から大麻はアメリカの麻薬取締局によって、スケジュール1の薬品と分類されています。スケジュール1の薬品は、医療目的に使用されているのではなく、乱用されている可能性が高い薬品です。

この分類は大麻の合法化を支持する人にとっては耳が痛い話かもしれません。

大麻が気分を変える物質であり、依存症を含めたリスクのあるものであることは、古くから知られています。

とはいえ大麻の潜在的リスクは合法のアルコールやタバコ、処方箋薬品と比較して高いとはいえず、現在のアメリカ連邦法において違法とされ続け、スケジュール1に分類され続けるのが妥当とはいえないと、NORML(National Organization for the Reform of Marijuana Laws)の副局長のポールは言います。

公衆衛生の懸念があるからといって、大麻を違法とし続けるのは、公共政策としては不釣り合いです。

大麻の問題は刑事司法の問題であってはなりません。

薬の選択

大麻の使用に関する議論は、第二次世界大戦中の映画「Reefer Madness」が薬物を破壊的で危険なものとして描写した時から、より複雑になっています。

薬物の鎮静作用により、鎮痛剤の代替品になる可能があり、2014年に医療用大麻を合法化した国では鎮痛剤の過剰摂取による死亡が25%減少しました。

また健康な人の治療には、他の強い薬物よりも大麻を利用することも多いです。

カリフォルニア州ドラッグ・ポリシー・アライアンスのアマンダ・レイマン博士が2009年に行なった調査によると、大麻を利用していた人のうち

  • 60%の人がアルコール
  • 26%の人がその他の違法薬物
  • 40%の人が処方薬

の代替品として大麻を使用していました。

なお大麻を代替品として使用していた理由は

  • 大麻の方が他の薬物よりも副作用が少ない
  • 大麻の方が(持病などの)症状によく効く
  • 大麻の方が辞めるにあたって問題が少ない

大麻の使用者のコンラッドは、大麻を吸えない時はいつもより多く酒を飲むと言います。

また旅行や個人的理由、仕事など理由がなんであれ大麻を一時的に辞めるのは簡単と言われています。

耐性の獲得

大麻の中毒は、大麻に含まれる成分への耐性ができてしまい、以前と同じ効果を得るためにより多くの大麻を必要とするようになることで発生します。

大麻の成分が体内に入ると、脳の通常の機能を無視して、機能を大幅に上げたり、下げたりしますが、脳は自身を守るために、大麻への抵抗を獲得していきます。

そのため次に大麻を使用するときに同じように効果を得るためには、ますます多くの大麻が必要になるわけです。

そして大麻の使用歴が長くなるにつれて、使用者はより高容量の食用形態か、ダブと呼ばれる大麻の濃縮物を利用するようになります。

実際2012年の研究では、大麻を使用している人は、THCを含むカンナビノイドの受容体が少なくなっていることがわかりました。

またTHCは脳の報酬システムと、快感ホルモンであるドーパミンの放出にも影響を与えます。

ドーパミンはやる気やセルフコントロールにとって、最も重要な神経伝達物質です。

薬物は違法なものであっても、合法なものであっても、ドーパミンを刺激し、脳内の主な報酬系を活性化します。そうすることで、使用者は幸福感を得ます。

しかし2014年の研究では大麻を乱用している人の脳は、ドーパミンに対する反応が鈍くなっていることが判明しました。

脳内のドーパミン濃度を上昇させる化学物質であるメチルフェニデートを投与したところ、大麻使用者のドーパミン濃度は、非使用者ほど上昇しませんでした。

そしてメチルフェニデートへの反応が弱ければ弱いほど、過敏性、不安、抑うつ、攻撃性など負の感情を抱く傾向がありました。

中毒と禁断症状

大麻への耐性がつくことによって、中毒になってしまいます。

大麻を一定以上の頻度で利用していると、脳が慣れてしまうのです。

大麻の使用量を減らそうとすると、大麻の使用で下がる心拍数を高まったり、大麻が上げる気分を下がったりします。

これは大麻を減らそうとすると、鼓動が早くなったり、イライラしたり、落ち込んだり、禁断症状と呼ばれる症状が出るということです。

ヘロインやアルコールほどではないものの、大麻を常用している人が大麻を辞めようとすると禁断症状を発症します。

アメリカの雑誌「Salon」の作家であるM.Welchは、10年ほど毎日使用した大麻なしの最初の1週間は、眠れずイライラする日の連続だったと語っています。

M.Welchは8日ほどで禁断症状が治ったと話していますが、必ずしもそう簡単に治るものではないと、スタルカップ博士は話しています。

禁断症状によって、大麻の鎮静作用の代わりに不眠症になったり、食欲と吐き気の喪失が空腹に代わったり、夢の抑制の代わりに強く鮮明な夢を見るようになるかもしれません。

乱用への道

大麻の使用が問題になることはない大麻使用者がほとんどです。

ほとんどの人は大麻を使用して車を運転したり、大麻を吸って仕事をしたりすることもなく、大麻が原因で逮捕されることもありません。

大麻を毎日使用し、依存している人もいます。

依存している人は、大麻を辞めようとすると、禁断症状が表れるかもしれません。

その人は仕事にいき、義務を果たし、責任を果たしています。そのような人を中毒者とは呼びません。

しかし、大麻の使用をコントロールできず、問題を起こしてしまう人もいます。

大麻中毒の人は、中毒を自覚し治療に参加することが滅多にありません。

そのため気が付いたときには、問題を起こして逮捕されてしまうのです。

問題なのは、大麻を含む物質の使用を適切にコントロールできるのかという点です。

2014年に薬物関連問題で緊急治療室にきた人を調べたところ、大麻以外の薬物を主に使用している人の90%は中毒を併発しており、大麻を主に使用している人の47%は中毒の基準を満たしていました。

そしてその47%の中毒者は大麻だけではなく、他の人よりも多くのお酒を飲み、多くのタバコを吸っています。

お酒やタバコなどの物質使用を適切にコントロールするのが難しい人は、大麻でも中毒になる可能性が高いです。

中毒のサイクル

麻薬の中毒とは異なり、大麻の中毒になるのには時間がかかります。数ヶ月から数年かかることも多いです。

しかし大麻が悪影響を及ぼしていても、それを認めがらないという傾向があります。

そのため他の人と乱用について話し合うことができず、乱用と悪影響のサイクルに立ち往生してしまうことが多いです。

さらに、大麻中毒になってしまっている人の脳は、大麻を辞めるべきかどうかに関する意思決定を合理的に行うことができなくなっています。

アルコール中毒者が、アルコールを飲むことによる長期的なメリットとデメリットよりも、短期的に得られるメリットとデメリットを過大に評価してしまうのと同様です。

中毒者にとって、自分が中毒者だと自覚するのは簡単ではありません。

そのため「一定期間、大麻を吸わずにいられるか」を確認することが重要です。

一定期間は大麻を吸わないようにしているにも関わらず、大麻を吸ってしまうのであれば、それは中毒になっていることを意味します。

大麻の中毒性に関するまとめ

本記事で解説してきた、大麻の中毒性に関して重要な点をピックアップしてまとめておきます。

  • 遺伝子は大麻の中毒になりやすいかどうかを決定する要因の1つ。
  • 仕事をしており、家族関係が良好で、友人もいる人は中毒になりにくい
  • アルコールやタバコなどを多く消費する人は大麻中毒になりやすい
  • 大麻は中毒性があるものの、タバコやアルコール、処方薬よりも中毒性が高いとはいえず、大麻だけ違法にするのは非合理的。
  • 大麻を利用することで、タバコやアルコール、処方薬を減らすことができることもある。
  • 乱用を続けることで耐性ができてしまい、大麻が効きにくくなり、中毒になることもある
  • 大麻は中毒になるまで、時間がかかるが、中毒になっても自覚しにくい
  • 大麻を吸わないという選択が難しいのであれば、既に大麻中毒の可能性があある

大麻を吸うことで多幸感を得られたり、リラックスできたりというメリットもありますが、中毒になってしまう人がいることも事実です。

しかしそれは、大麻が原因ではなく、何かに依存してしまうその人の問題です。

普段からアルコールやタバコを吸い過ぎてしまう傾向がある人や、家族に何かしらの中毒者がいる人は使用を避けたほうが良いでしょう。

本記事が大麻を再考する機会になれば幸いです。

JAPANABIS編集部

JAPANABIS編集部

投稿一覧

JAPANABIS編集部です!大麻の知識、大麻の歴史、大麻の使用方法、世界の大麻情報を発信していきます。

AUTHOR