【注目記事】大麻を日本で1番わかりやすく解説!【大麻初心者向け】

「大麻=ドラッグ」じゃない、医療用に活用が進む大麻

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Tくん

大麻っていうと麻薬というイメージしかないけど・・・

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Cちゃん

大麻って医療でも活用されてるの?

大麻というと、「ハイになる」ことが目的の、快楽的な面が注目されがちです。

このため大麻に対して、イカついラッパーが吸っているような「ワルいもの」というイメージを持ってしまう方が多いと思います。

しかし、大麻が持つ作用は嗜好目的だけでなく、むしろ医療分野でこそ真価を発揮すると言っても過言ではありません。

実際、医療大麻は世界中で合法化が進んでおり、お隣の韓国をはじめタイ、フィリピンなど近年ではアジアでも医療大麻を導入する国が増えています。

なぜ、医療目的で大麻が活用されているのか、どうして大麻が病気に効くのか?本記事ではこれらの理由を解説します。

世界中で合法化すすむ医療用大麻

現時点(2020年2月)で嗜好目的で大麻を合法化、もしくは規制緩和した国の数は17ヵ国あり、主に北米、南米、欧州が含まれます。

しかし、医療大麻を合法化した国の数は26ヵ国と嗜好用大麻の合法国よりも多く、全世界・全地域に渡って医療大麻の活用が進んでいます。

北米や南米、欧州やオセアニア、中東、近年ではアジアでも医療大麻を合法化する潮流が起きており、大麻を医薬品として捉える見方が主流になりつつあります。

大麻が持つ医療効果

医療目的で大麻を処方する際、その方法は様々です。嗜好用大麻のように大麻の花穂(=バッズ)をそのまま処方するケースや、大麻由来の成分を用いたオイル錠剤など多岐にわたります。

実際、大麻由来の成分を用いて開発された医薬品も発売されており、例えば「サティベックス」という医薬品は、大麻から抽出される成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)CBD(カンナビジオール)を用いて製造されています。

日本ではTHCが麻薬成分として見なされているためサティベックスは発売されていませんが、近年では様々な研究機関や団体によって、大麻が医療分野にもたらす効能の調査が進んでいます。

実際、2019年に医療大麻を合法化したタイでは、同国のランシット(Rangsit)大学に大麻を専門に研究する学科が設立されており、医療目的での大麻の活用途を専門的に研究しています。

250種類以上の病気に効果が

大麻が治療・治癒効果をもたらす病気は数多く、アルツハイマーや強迫性障害、気管支喘息、多発性硬化症、パーキンソン病、うつ病などの精神疾患など様々です。

「医療大麻運動の父」とも呼ばれる医師のトッド・ミクリヤ氏の調査では、大麻が効果をもたらす病気は250種類以上あると述べており、実際に大麻は様々な疾患への治療薬として処方されています。

また、大麻は既存の化学薬品に替わる安全性の高い治療薬になり得ます。実際、モルヒネなどのオピオイド系医薬品の中毒性は極めて高く、CDC(米疫病対策センター)の調査では、米国では2014年にオピオイド系薬品の中毒で約27,000人以上が亡くなっています。

この点、大麻は純粋な植物であるため、こうした化学薬品に伴う中毒や副作用などの弊害が極めて少ないという点も、医療大麻が重要視される理由の一つです。

どうして大麻が病気に効く?

250種類以上もの病気に大麻が効くのは何故か?実は、大麻に含まれる成分は大麻のみでなく、人間の体内でも生産されていることに依ります。

大麻には100種類以上もの天然化合物が含まれており、これらは「カンナビノイド」と呼ばれています。向精神作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)や、サプリメントとして活用されるCBD(カンナビジオール)が主なカンナビノイドとして挙げられます。

このカンナビノイドが、人体内に存在する数多くのカンナビノイド受容体に作用することで、ハイなどの様々な効果をもたらします。

体内で生産されるカンナビノイドを内因性カンナビノイド(もしくはエンドカンナビノイド)と呼び、神経伝達物質であるアナンダマイド2-AGが内因性カンナビノイドとして知られています。

そして、この内因性カンナビノイドが、脳や肺、腸、心臓、腎臓、生殖器官などの様々な部分に分布するカンナビノイド受容体に作用して、身体機能を調節する仕組みをエンドカンナビノイドシステムと呼びます。

このエンドカンナビノイドシステムの不調が原因となる病気は数多く、大麻から抽出される強力なカンナビノイドが作用して、様々な病気に対して回復効果をもたらします。

日本で見落とされがちな医療用大麻

このように、快楽物質としての側面のみが注目されがちな大麻は、実は医療目的でこそ大きな効果を発揮することが、科学的に明らかにされています。

特に、日本では大麻を危険薬物として見なす考え方が主流であるため、こうした医療大麻が持つ効果は見落とされやすく、そのせいで多くの命を救う機会を逃しています。

しかし、多くの国で医療大麻が合法化され、従来よりも大麻関連の研究が行い易くなったこともあり、医療大麻の可能性はこれから更に解明されていくでしょう。

世界中で活用進む医療大麻

医療大麻は、嗜好用大麻よりも合法化の規模やスピードが速いのが特徴です。

近年ではアジアでも医療大麻の導入が進み、ドラッグ規制の厳しい韓国やフィリピン、また大麻違法国のインドですら医療大麻のクリニックが開設されています。

米国

米国では、嗜好用大麻よりも医療大麻のほうが合法化が早く、1996年にカリフォルニア州が同国で史上初めて医療大麻を導入しています。

嗜好用大麻が合法な州は現時点で50州のうち11州ですが、医療用大麻は33州と半数以上の州が合法化している点も特筆すべきです。

また、医療系メディアHealthDayとリサーチ企業Harris Poll社が行った調査によると、米国の成人のうち10人中9人が医療大麻の合法化を支持しているとのこと。

もっとも、DEA(麻薬取締局)とFDA(食品医薬品局)は大麻の医療効果に対して否定的ですが、いずれにせよ米国において医療大麻は今や主流となっています。

イスラエル

大麻関連の研究で欠かせないのがイスラエルです。同国は1963年と極めて早い段階から大麻の研究に着手しています。

「大麻研究の父」とも呼ばれる同国のラファエル・メコーラム博士は、上記で述べたTHCやCBDなどの存在、またエンドカンナビノイドシステムの発見にも貢献した人物です。

このため、イスラエルでは1970年代から既に医療大麻を導入しており、おもにエイズ患者や、がん治療に伴う痛み止めの目的などで大麻を処方しています。

また、同国には大麻関連のスタートアップも複数存在し、例えばSeedoという企業は大麻栽培にAI(人工知能)やロボットを用いて栽培プロセスを効率化するなど、大麻ビジネスの最前線を突っ走っています。

インド

インドでも医療大麻クリニックが新たに開設され、2020年2月にオープンしました。

同国で大麻は違法ですが、処方するのはTHCとCBDを含むタブレットとのこと。インドの法律では大麻のバッズと樹脂を規制しており、このため大麻由来の成分のみを含むタブレットは法律違反でないとのこと。

また、ヒンズー教と大麻が密接に関係していることから、インドでは大麻が神聖な植物として扱われており、またバングーという大麻飲料がインドでは古来から広く愛飲されており、実質的に同国では大麻の使用が黙認されています。

韓国

この他、韓国も2019年に医療大麻を合法化しており、これは東アジアで初の例です。

同国でも嗜好用大麻は違法ですが、ドラッグ規制に関しては日本よりも厳格であり、たとえ合法国であっても大麻使用が発覚すれば逮捕・起訴の対象になる程です。

主にてんかん等の重病を患う患者に対して大麻の処方を行うとのことで、医療大麻の重要性を示す好例だと言えます。

まとめ:医療用途で注目集める大麻

もっぱら嗜好品としての側面ばかりが注目される大麻ですが、その真価は医療目的でこそ発揮します。

日本では嗜好品として大麻を合法化・違法化すべきかの議論がSNSでされていますが、医療大麻の価値にもっと注目が集まるべきでしょう。

本記事でお伝えしたTHCやCBDなどについて、もっと詳しく知りたい方は下記の記事をご参照ください。

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